裏生徒会部


2人の回数が100回にさしかかった頃。


「あっ!しゅーうーやぁーっ!!」

「うわっ!?」


後ろからやって来た人物に抱きつかれる。

柊也はバランスを崩し、ボールは落ちてしまった。


「何やってるの?早く帰ろーよ?お腹すいた」

「…咲也ぁ……!」

「えぇっ!?な、何!?なんか怒って…と、とりあえずっごめんなさい!!」

「…はぁ……」


すぐに謝る弟に怒ることが出来ず、溜め息を吐き、その場に座った。

咲也くんは首を傾げ、柊也の顔を覗き込む。


「ど、どうしたの?」

「お前…帰ったら晩飯抜きだから」

「えぇぇ!?そんなぁっ!!」


そんな2人の会話を聞き、悠くんは笑い、鞄を持った。


「俺の勝ち、ですね。それじゃ…また明日」

「あ、悠!ばいばーい」


そして次の日。

部活に悠くんは行った。


「おぉ!悠が部活に来てる!」

「これからは毎日行く。だからよろしくな、さく」

「おうよっ!いっぱい教えてー♪」

「あぁ。…お、柊也先輩」

「え…悠……?」


柊也は驚いた顔で突っ立っていた。

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