裏生徒会部


鈴菜は咲也に苦笑いをすると、また俺へと目線を戻した。


「でも私がおまじないをかけておきました~!」

「おまじない?つーか、具体的にどんな不幸だよ」

「……身の危険」

「やっぱり柊也死んじゃうのっ!?」


この場合にとっては嫌なことだが、鈴菜の忠告は当たる。

不幸…身の危険……

死ぬのか、俺。


「そんな柊也くんを救ってくれるキーワード~☆」

「キーワード…なんだ?」

「あんまん、メイド、関西弁……だって」


…すごくわかりやすいキーワードだ。

あの3人の顔しか思いつかねぇぞ。


「柊也があんまん持ってメイドになって関西弁言えばいいんだね!」

「そうだね~♪」

「え。人じゃないのか?俺がするのか?」


やりたくない。

ってか、絶対やらない。

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