裏生徒会部


さすがに学校前で柊也には下ろしてもらった。

学校に着くと、もう3時間目が始まっていた。

私達はまず保健室へ。


「先生、いますか?」

「いますよぉ~ってきゃぁー!一ノ瀬くんっ♪どうしたの!?先生に会いに来たのかしらっ!?」

「そんなわけないだろ」


先生を無視し、椅子に座ると勝手に治療を始めた。


「こらこら!勝手にしちゃ駄目なんだぞっ!先生が全身治療してあ・げ・る♪」

「悠、そこのうるさいの黙らしとけ」

「あら?悠くん、口で私の口、塞いじゃう?」

「柊也先輩、無理です。ってことで吉野、頼んだ」

「えぇっ僕っ!?」


先生は吉野くんにわくわくといった感じで笑顔を向けた。

笑顔を向けられた吉野くんは首を横に振る。

しょんぼりした後、次は私に回ってきた。


「浅井さんっ♪」

「え、いや…はい……?」


私にどうしろとっ…!?

戸惑っていると、ちょうど3時間目の終わりのチャイムが鳴った。

わからないけど助かった気がする。

私達はそれぞれの教室へと戻った。

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