裏生徒会部
結局、柊也が弾くことになったんだけど…大丈夫なのかな。
で、今は部室から移動して講堂へやって来た。
「おー!思ってたより広いなー!」
「僕ももう少し小さいと思ってたけどなー!」
「凌久さん、圭吾さん。走り回らないでください」
「りっくん、けい。こうの言う通りだ。走り回るな」
「涼先輩、言ったって無意味だよ。だってバカだもん、あいつら」
6人は文化祭の間、ここで練習とかして寝泊まりもするらしいけど…。
神埼さん女の子1人。あとは男の子5人っていいの…これ。
大丈夫なの?問題ないの?
「神埼さん」
「桜って呼び捨てとタメでいいわよ。同い年だし。何?」
「いいの?男の子5人と寝泊まりって…」
「え?あぁ、大丈夫大丈夫。私のこと女としてみてないわよ」
いやいやいや。
普通女の子として見るよ。
こんなに可愛くてスタイル良くて…みないほうがおかしいと思うし。
「良かったら…だけど、私の家で寝る?」
「迷惑にならないかしら?」
「全然!逆に大歓迎されると思うよ」
うちのお母さんは。
っていうか凪さんも。
最近、凪さんが微妙にお母さんに似てきて色んな意味で怖い。
「ありがとう。考えておくわ」
「うん」
ってことは…今日は泊まるんだ。
まぁ、本人が大丈夫って言ってるから大丈夫、なのかな…。
「柊也ー!メアド教えろ。あと携番も」
「ん」
「えーと………一之瀬…しゅうやってどういう漢字?」
「ひいらぎに…っていちのせって一ノ瀬なんだけど」
「え?そうなのか?てっきり俺と同じかと」
向こうはなぜか仲良くっというより、凌久くんから近づいている感じ?
「へぇ…俺も凌久と同じと思ってたよ」
「俺も」「僕も」「俺もです」
皆集まってるし…打ち解けあうの早いなぁ。男の子って。