裏生徒会部


講堂へ行くとぐったりとした2人がいた。

これは桜にシバかれてこうなったんだろうか…。


「ん…あぁ。サボりバカ凌久と…誰だっけ」

「浅井静音ちゃんだ、わたるん」

「あーそうそう。そんなの」


なんだろう。

1日に2回も同じ台詞を聞くとは思ってなかった。

私の名前…覚えにくいわけでもないと思うのに。


「酷いな渉。昨日聞いたばっかりなのに忘れるなんて…可哀想な静音」


お前が言うな、凌久くん。


「静音だから…しーちゃんでいいよな?」

「えっと…どうぞ」

「涼はあだ名付けるの好きだよな」

「好きっていうかもう癖だ」


鬼塚さんのよくわからない癖。

あだ名を付ける。

見た目はそんなイメージないけどなぁ…。


「ところでりっくん。さくらんどこに行ったか知ってるか?」

「桜なら音楽室。柊也をシバいてた」

「わー柊也、可哀相」

「昨日会ったばかりなのにな、しゅう」


シバかれてはなかったと思うけど。


「で、圭吾と功汰は?」

「なんか圭吾が「探険行くー!」とか言って功汰を無理矢理連れて行った」

「迷子にならないかな」

「功汰がいるからその心配はないぜ」

「それならいいけど」

「暇だし、しーちゃん遊ばないか?」

「いいですけど…部室ででいいですか?」


依頼者くるかも知れないし。

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