裏生徒会部


「単純ってのは可愛いな」と仁は笑いながら言った。

理由は不明のまま、伊織くんと嵐ちゃんは手伝ってくれることになったようだ。

あんまん…アイス…?


「じゃ、明日からな」

「ん?明日から?今からしないの?」

「あぁ。今日は用事があるからな」


仁の都合なんですね。


「つーことで、伊織と嵐は明日ここに来いよ。強制な」

「「…………」」


2人は後悔混じりな顔で渋々頷くと、部室を出て行く。

いや、だからなんで引き受けたの。


「双子はうるさくて邪魔だから来んなよ」

「「えぇー!?」」


双子ちゃんは仁に大ブーイングを浴びせる。

「来んなよ」って確かに嫌だよね。言い方とかさ。

っていうか、私としては人手が多くなって楽だから来て欲しいんだけどな…。


「ブーイングすんな。ゆいと遊んでいいから」

「「ゆいゆいと!?やったー♪」」


あんた達、本当ゆいちゃん大好きだね…。


「あ、でも触んなよ。ゆいは俺のだからな」

「ゆいゆいは俺らのだよ」

「そーだそーだ!あたしらのだー!」


ゆいちゃんは誰のものでもないです。


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