裏生徒会部


保健室に着くと、いてほしくなかったけどいた。

すぐに駆け寄ってくる。


「一ノ瀬くんがお姫様だっこしてる~!先生もしてもらっ」

「拒否。絶対嫌だ」

「いけずぅ~」


ベッドの上に座らせる。

よし、あとはうるさい奴に任せとけばいいな。


「あとは先生の仕事。じゃ」

「あ、あのっ!」

「何?」

「名前は…?」

「一ノ瀬柊也」

「一ノ瀬さん……ありがとうございました」


今ので名前を聞く必要はなかったと思うんだけど。

まぁいいや。

とりあえず屋上に………なんだこれ…。

携帯を開くと数十件のメール。

『早く』とか『まだか』とか『緊急事態なんだってば』等の嵐からのメール。

待てない奴だな。

嫌がらせの領域に入ってるんじゃないか…?

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