裏生徒会部
「はぁぁぁ………」
本日、何度目かもわからないくらいの溜め息。
1時限目が終わると長い長い説教。
体育では派手に転倒。
美術は事故で顔に絵の具がべったりと付いて。
国語ではなぜか何度も当てられ、読まされ、そして噛む。
………その他、たくさんの不運にみまわれた。
そして放課後になり部活。
今日は柊也はちゃんと来ていた。
まずは花に水やりをするのを手伝って欲しい、という依頼で花壇へと向かう。
「学園祭のために花を多く植えるんだって。今日は人手不足ってこともあって大変だから手伝って欲しいっていう依頼」
「ふーん。面倒なことす」
「っ!?」
「すっす、すみません!!」
角を曲がった瞬間。
ホースから出ていた水が私のほうへ。
ホースを持っていた子はすぐに謝りにきた。
「来てるって思わなくって…本当にすみません!!」
「あ、うん。大丈夫だよ」
冷たいけど。
さすがに10月にもなると寒い。
「依頼してたの僕達なのにっ…迷惑かけて本当にすみません!!」
「いやいや。謝らなくていいよ」
もう今日一日、私は不幸なんです。はい。
だからもう諦める!
何があっても動じません。
……明日は大丈夫だよね。
「着替えてこいよ。俺、やっとくから」
「う、うん。頼むね」
柊也は自分の上着を私にかけると、男の子と一緒に歩いて行った。
……なんか不運だったり、柊也が優しかったり…調子狂う…。