裏生徒会部
嵐ちゃんが怖いからなのか、笹島さんは仁の後ろに隠れるかのようにいる。
そんな笹島さんを嵐ちゃんの前に出す仁。
「えっ…?」
笹島さんはおどおどと私を見たり、仁を見たりしている。
理由は多分、嵐ちゃんが相当怖いオーラを出して見ているから。
睨まないであげて嵐ちゃん。
「笹島さん。この2人が鍛えてくれますから。ちゃんと2人の言うことを聞いてくださいね?」
いつもの不敵な笑顔とは違い、優しい笑顔で言う仁のレア写真を撮りたい…
とは思ったけど、今は遊んでいる場合ではなかった。
伊織くんは笹島さんの爪先から頭までを見渡して、ポンっと手を打つ。
何か閃いたのかな。
「地味ですね!」
…………。
いやいやいや…今更それ?
っていうか、本人の前で堂々と言うことではない。