裏生徒会部
もう承知するか、廃部か、というどちらを選ぶか決まり切っている選択肢。
「承知致す…」
「おう」
当たり前だとでも言うように返事をする仁。
…来年の投票は入れてあげない。
「じゃ、こいつは裏生徒会部としてやってもらうから。2人で頑張れよ」
「えっ!?入るの!?ちょっと仁!?」
仁は男子生徒を突き出し、私の質問には何も答えず、手をひらひらと振りながら帰って行った。
どうやらこの男子生徒は新入部員になるらしい。
残された私と男子生徒の間には妙な空気が流れている。
誰かこの場の空気をどうにかしてくれないだろうか。