裏生徒会部


適当に回り歩いて、夕方。

2日目ももうすぐ終了か。


「さーて。帰りますか!」

「その前に着替えてこいよ、お前ら」

「「あ…」」


忘れていたのか。

回っている間も結構、注目を浴びていたんだが。

2人は「すぐ戻って来ます!」と走って教室へと向かった。

さてと…ここから鞄を取りに教室に戻るのが面倒だし。

まぁ、中には特に何も入ってないし、置きっぱなしでいいか。

悠と吉野を待っているとメールが入った。

鬼塚からだ。


『今から拗ねたりっくんがしゅうのとこに行くと思うから頼んだ』


と。

何を頼まれたんだ…これは。

宥めろってことなのか、他に何か目的があるのか、何一つわからないんだが。


「しゅーやぁーっ!!」


するとすぐにやってきた凌久。

戻ってきてたのか。


「聞いてくれよっ!あいつらがなっまた俺を抜けものにするんだ!しかも桜まで!」

「あーうん。で?」

「それで、今日は柊也の家にでも泊まってこい、と」

「…は?」


許可した覚えはないぞ、俺は。

まさか「頼んだ」ってこういうことか。

…まぁ、別にいいんだけど。

困ることはないし。

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