裏生徒会部
で、凌久は泊まることになったが…晩飯足りるっけ。
まぁ足りなかったら咲也に買ってこさせればいいか。
「着替えて来ましたよ。そして、誰ですか?」
「逆に誰だ」
「あー…えっと、この2人は後輩。悠と吉野」
「へぇ。柊也の後輩か」
「まぁ、元だけど。で、こっちは凌久。明日ライブがあるだろ?それに出る奴」
「あぁーなんか書いてありましたね。そういえば」
「他の高校、でしたよね。確か」
つか、なんで俺が紹介してやってんだろ…。
悠と凌久は打ち解けるの早そうだし…
と思っていたが、現にもう打ち解けて盛り上がっている。
話上手な悠と素直で単純な凌久だしな。
俺は苦手そうな吉野の相手でもして帰るか。
「吉野は結局、サッカー部には残ったのか?」
「あ、はい。次はちゃんと努力して、レギュラーになって、悠に追いつきたい…です」
「そうか。頑張れよ」
吉野はサッカー部に残ったのか。
矢口…も残ったみたいだが、他の異端派と言われていた奴らは大半が辞めたみたいだし。
これでサッカー部も少しは入りやすく、やりやすくなったのか。
「そういや、吉野って家どこだっけ?」
「えっとですね…そろそろ見えてくると思うんですけど……あ、あそこです」
吉野の差した方向。
そこには牛丼屋が。
「…まじで?名前通りだったわけ?」
「え?あ、違いますよっ!そのもっと隣の家です!」
「あぁ、そうなのか」
「っていうか、一ノ瀬先輩。わざとボケましたよねっ!?」
「さぁ」
吉野のさした方向とは確かに違う方向に目を向けたけど。
のってこられたら驚いたけどな。