裏生徒会部
3つの罰
- 静音side -
学園祭1日目の終わり。
ちゆちゃん達と戦隊を組み、たくさんの人達をお助けし…ついに今日、100人を達成した。
月乃ちゃんが人数を数えてくれていたみたいで…皆の分をよく数えれたなぁとも思う。
今はちゆちゃんと律くんと話し中。
「いやはや、静音さんのおかげで早く100人達成できたよ~♪」
「皆、頑張ったもんね」
私は部室にいれば依頼が来て助けられるし。
他の皆は自分から進んでやらないといけないわけだから…
私より頑張ってるよね。
話をしていると、ちゆちゃんはドアの方へ目線を向け、嬉しそうな顔に。
「あ、お兄さーん!」
「「お兄さん…?」」
ちゆちゃんにお兄さんがいたのは初耳。
律くんと私もドアの方へと目線を向けるといたのは柊也。
駆け寄って柊也に抱きつこうとしていたけど、予想通り避けられ、ちゆちゃんはそのままドアにおもいっきりぶつかった。
「あ゙ぅ゙っ…!!……いたた…た…もうっあたしに会いに来たくせにっ!素直じゃないんだからっ☆」
「お前に会いに来たわけないだろ」
「お兄さんは寂しがり屋さんだなぁもうっ!」
「人の話を聞け」
お兄さんとは呼んでいるけど、名字が違うし…まぁ、ちゆちゃんならお兄さんとか呼びそうだし。
「えっと……ちゆちゃんと知り合い?」
「残念ながらそんな感じ」
「残念ながらなの!?」
「どうも、初めまして。梅宮律です。残念ながらこいつと知り合い」
「りっつん!君もそんなことを言うのかい!?」
律くんってクールそうな感じだけど誰これ構わずからかってる気がする。