裏生徒会部


教室に行くと、お昼時だからかたくさんのお客さんが入っていた。


「お仕事始め~♪はい、茜ちゃん。これを持っていくんだよ」

「あたしがか!?」

「うん。いってらっしゃい」

「…う……あぁもうっ!やけくそだっ…!」


茜は注文された物を持つと、パッと消えた。

………うん、消えた。……え、消えた…!?


「持って行ったぞ…」

「うんうん。よく頑張ったね~♪」

「え、は…!?」


前を見ていたけど茜の姿は見えなかった。

で、今はもう隣にいる。

鈴菜は普通に茜を褒めてるし……私だけついていけてないんだけど。

何…茜ってワープ機能でももってたわけ…?


「静ちゃんもはい。お客さんのとこ行っておいで~♪」

「う、うん」


ま、まぁ。つっこまないでおこう。

注文を書く紙を渡され、入口へと向かった。

えっと…まずお決まりの台詞を言えばいいんだったよね。

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