裏生徒会部
もう行きたくない…柊也達のとこ。
「おかえり~」
「うん。ただいま」
「何か言われたの?」
「え、んー…まぁ……」
「そっかぁ。私、柊也くん達のところに行ってくるから、静ちゃんはあそこのお客さんに注文聞いてきてね♪」
なんか一瞬、鈴菜から黒いものを感じた気がするけど気にしないでおこう。
鈴菜に言われた席へ行くと、足を組んで座っているルックスのいい男の人が1人。
「ご注文はお決まりでしょうか?」
「そうだな…君、とか?」
そう言って顔をあげた瞬間に
「お断りします」
即答した。
何をやっているんだ、この人は。
生徒会役員として今は忙しいだろうに。
メイド喫茶に来て変な発言して。
「俺を振る悪い子は誰かと思えば静ちゃんだったのか」
「上坂さん、こんなところで遊んでていいんですか?」
「ってメイド服着た静ちゃんとか中々お目にかかれないよな…写真写真……」
「人の話、聞いてます?」
「にしても似合ってんな、可愛いよ。俺とデートし痛っ!!」
バシンとメニューで頭を叩く。
それでもめげずに話してくるのが上坂さん。
「メイドが主人にそんなことしていいのか?」
そう言って勝ち誇った表情になった。