裏生徒会部
柊也達が帰るのをまた私が見送りをしなくちゃいけなくなった。
嫌なんだけど…隣に鈴菜いるし、まぁいっか。
「静音先輩、メイドをお持ち帰りってありですか?」
そう言って手を握ってくる悠くん。
「なしですっ…!!」
「えーっ」と言いつつ、何かを閃いたのかポケットに手を入れる。
「あ。そーだ。俺、執事の格好してる……これは中々いいショットが撮れるのでは?よし。吉野、携帯。カメラ」
「えっわっ!!」
悠くんが投げた携帯を吉野くんがキャッチ。
「どんなポーズがベストっすかね?」
写真を撮っていい、なんて言ってもないのに。
ってか顔近すぎ…!!
悠くんって相当からかうのが好きだよね…。
そこへ柊也の手が入ってきて、悠くんの襟を掴んだ。
「悠。ふざけてないで早く行くぞ」
「えーちょっ柊也先輩っ!!まだ撮ってないー!!」
「あっ僕を置いてかないでくださいっ!!」
嫌がる悠くんを無理矢理連れて行く柊也。
それを慌てて追いかける吉野くん。
「え…えっと……いってらっしゃいませー…あはは……」
はぁ…助かった。
「ふふっ。柊也くんは昔から素直じゃないなぁ~そこが好きだけど♪」
「ん?なんか言った?鈴菜」
「なーんにもないよ。さぁ仕事仕事~♪」
そうしてまた仕事を再開した。