裏生徒会部


誕生会を初めて数十分。

男子は男子で異様な盛り上がりだ。


「ほんと元気ね。ライブ後だとは思えないわ」

「うん。皆、仲が良いよね」


鬼塚さんは流石最年長者って感じで、皆を上手くまとめてるし。

工藤くんはノリも良くて凄くいい人。

山本くんは最年少だけど、暴走する凌久くんや工藤くんをすぐ止める。

榊くんは無愛想だと思っていたけど皆の事考えている気がする。気配りな感じ?

そして凌久くんはやっぱり、素直で純粋なところが場を和ませるというか…なんというか…


「えー何これー。全然状況が把握できない。なぁ、しーちゃん説明してくれる?」

「はい?どうかしたんです…か……」


私も状況が把握できない。

柊也が鬼塚さんを抱き締めてる。いや、抱きついてる…?


「な、なんだ…柊也。やっぱり本当はそっち系か!」


凌久くんと工藤くんはなぜか写真を撮りだす。

それを横目で引くように見ている山本くん。


「何気に力強いなしゅう…」


鬼塚さんは抵抗し、離そうとするが、また柊也は抱きつく。

本当…どうなってるのこれは。

とりあえず一番この状況がわかりそうで抑えてくれそうな人…

悠くんにメールしよう。



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