裏生徒会部
しばらくすると、柊也は悠くんに抱きついたまま就寝。
悠くんは柊也のことは放置し、皆と馴染んで誕生日会に参加していた。
「まさか一ノ瀬くんがああなっちゃうとはね」
「あはは…。ごめんね、桜。柊也が抱きついちゃって」
「いいの、いいの。気にしてないわよ」
まぁ桜よりも他の5人のほうが気にしていそうだ。
というより、あとで柊也シバかれるんじゃ…?
大丈夫だろうか。
あの5人、相当恐かった。
「そういえば一ノ瀬くん。静音に何か言ってたわよね?」
「え?」
「ほーら。静音をぎゅーって抱き締めた時よ。聞こえなかったんだけど、なんて言われたの?」
「あの時は……」
「安心しろ。俺はお前が一番だ」って言ってたよね。
……うん。
「どうしたの静音。顔、赤いわよ?」
「へっ!?」
「顔が真っ赤になるようなことを言われたのかしら♪」
「ち、違っ…!」
あれは聞き間違い。聞き間違いってことにしておこう。
そうじゃないと、なんで柊也が私にあんなこというの。
ありえないでしょ…。