裏生徒会部
Mission☆7

甘い誘惑再び!?



- 静音side -


「いやーやっぱ涼兄ちゃんはかっこえぇわ。浅井さんもそう思うやろ?」

「そうだね。鬼塚さんはアイドルが天職だと思うよ」

「せやろせやろ!」


文化祭も終わり、11月に入った。

部室には私となぜか中西くん。

柊也はいつもながらに来るのが遅い。


「はぁ~やっぱ自慢のイトコやわ~」

「そりゃあんなかっこいいイトコがいたらじま…ん……え?」


雑誌を見ながらうっとりしている中西くんを見る。

あれ。誰かに似ている気がしてきた。

茶髪で中西くんに近い髪型でそれに帽子を被せれば…


「鬼塚さんだ!!」

「へ!?いきなりなんやどないしたん!?」

「っていうかイトコ!?」

「えらいタイムラグしとるで」


オーラ的なものはまるっきり違うけど、なんとなく似ている。

中西くんによると、鬼塚さんに昔から憧れているらしく、髪型など真似しているらしい。

髪色も同じだし…っていうか初めて会った時は黒髪じゃなかったっけ?


「なんやなんや。人の顔そないじーっと見て…あぁっ!!改めて見ると涼兄ちゃんに似てイケメンに見えてきたんか!?惚れたっちゅーことか!?困るなぁ」

「そんなわけないでしょ」

「うわっ即答かつ真顔!傷つくわ……」

「そんなことよりいつの間に茶髪になってたの?」

「そんなことより!?えっしかも今更!?」


どうやら私をつけていたことが見つかった次の日にはまた元の茶髪に戻していたらしい。

気がつかなかった、というより気にしていなかった。


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