裏生徒会部
講堂に着くと、仁に笑顔で迎えられた。
「ごっ、ごめんっ!!」
「やっと来てくれたんですか」
「その…忘れてて……本当、ごめっすみませんでした!!」
ずっと笑顔のままの仁。
怖い。怖すぎる。
柊也に至っては私の方は一切見ず、ぼーっと座っている。
「いえいえ。それにしても、息が上がっているようですが走ってきたんですか?別に急がなくても良かったのですよ。僕達はずーっと待ちますよ?ですよね、一ノ瀬くん」
「…そうですね」
柊也が敬語…!!??
年上に対しても大体タメな柊也が!!??
これは本当に相当怒っているのかもしれない。
私自身忘れていたし、電話にもでなかったから…
それに今の時期の講堂は少し肌寒い。
そりゃ怒るよね…?
「おいおい…そんなもう死ぬみたいな顔すんなよ。俺も柊也もたいして怒ってねぇから。冗談だって。な、柊也」
「…そうですね」
「やっぱり柊也は怒ってるんだね!?」
「柊也、苛めてやるな。もうやめてやれ」
「…一度のったらどこでやめればいいのかわからなかった。とりあえず怒ってないから」
「よ、良かった…」
私の息も整ったところで、講堂に来てもらったわけを話した。