裏生徒会部


ところで、私の買ってきた飲み物は8本。

私が買い出しに行く前にいた人数分だ。

柊也、悠くん、仁、央、奏十、ゆいちゃん、上坂さん。そして私。

だから柚希ちゃんの分はないわけなんだけど。

まぁ私が飲まなければ問題ないよね。


「はい、柚希ちゃん」

「え?これは先輩のなんじゃないんですか?」

「私はいいよ。だから柚希ちゃん飲んで」

「いえいえいえ!そんなわけにはいきません!というか勝手にお邪魔しちゃったわけですしお構いなく!」

「でも手伝ってくれてるんだしお礼も兼ねて、ね?」

「お礼だなんてそんな!私はただ先輩の…とりあえず大丈夫です!」


そうは言われても柚希ちゃんだけないなんて悪い気がする。


「じゃあ私と半分ずつ飲もっか」

「は、ははは、半分!?先輩と半分…!?ということは私は先輩と間接キ……」

「あ、あの柚希ちゃん?」


柚希ちゃんは何やら1人でぶつぶつと悶え始めた。

そんなに私と半分ずつ飲むのが嫌だったんだろうか。

ちょっとショック。


「そこの可愛いお嬢ちゃん。俺と半分こでもいいぜ?」

「断固拒否します」

「即答…」


柚希ちゃんはそう答え、またぶつぶつと悶える。


「もう静ちゃん俺立ち直れない癒して」

「知りません」

「酷い!じゃあゆいちゃんは俺を癒してくれるよな?」

「い、癒しですか?私にできるかわかりませんが頑張ってみます!」


ゆいちゃんのピュアさは凄い。


「おい、ゆい。頑張らなくていいから。亮ちゃんの発言には基本スルーでいいから絶対」

「そうだよゆいちゃん。ああいう人間には関わっちゃ駄目だよ」

「お前ら…」



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