裏生徒会部


そして9人で作業を進め、なんとか今日中に終えることができた。


「お疲れ様。悠くんと柚希ちゃんは特に手伝ってくれて有難う」

「いーえ。今日はちょうど部活休みだったんで。また何かあれば言ってください」

「お役に立てて良かったです」

「あー。ごめんなしーちゃん、凄い遅くなった」

「鬼塚さんと工藤くん!」


そういえば2人は校門でファンに捉まってたんだった。

あれからずっとって考えると…大変だっただろうな。


「ん?すずむん?」

「あれ?りょっちー?」


2人は驚いたように声を掛け合う。

どうやら上坂さんと鬼塚さんはモデル仲間らしい。

上坂さんがモデルやってたのは知ってたけど、鬼塚さんもやってたとは。

確かにスタイルいいもんなぁ鬼塚さん。

女の子が言ってた「雑誌で見た」とはこういうことだったんだ。


「で、すずむんは何しにここへ?」

「そうそう。文化祭の時のお礼をしにな。えーっと…あ、はい生徒会長さん」

「これは?」

「1つはさくらんから。もう1つは俺ら5人からのお礼の品。まぁお菓子だけどね」

「わざわざ有難うございます。あとでいただきますね」


さっきまでの仁はどこへって程の変わりよう。

いつ見ても表の仁はキラキラ爽やかオーラだ。

よく切り替えられるなと感心の域。


「あと静音と柊也にも僕らと桜から。あ、柊也には凌久からなんか渡しといてって言われたんだけどこれ」

「ん?」


柊也は首を傾げながら受け取る。

そういえば凌久くんと結構仲良くなってたよね柊也。

だから個人的なお礼とかかな?



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