裏生徒会部


親父はすぐに靴を脱ぎ、玄関へ置くと、次は大きなバックを出した。


「さくは卒業式も入学式もいけなかったから、今回はたくさんお土産買ってきたよ」

「本当!?やったー!!」

「しゅうはいつも通りな」


そう、いつも通りの物を受けとる。

新しく出した写真集と2年前までは最新型だったカメラ。

親父は日本に帰ってくると最新型のカメラを買い、持っていく。

そのカメラを帰ってきた時に俺にいつもくれる。

そのため、今回は2年前までは最新型だったカメラだ。


「かず、今回はいつまでいるの?」

「あと1週間はいるよ。取材とかもあるみたいだし」

「またテレビ出るー?」

「出るでる。なんと今回は生放送だぞー」

「うわまじ!?一発芸すんの!?」

「誰がそう言った」


親父は帰国すると毎年、なんらかのテレビに写真集の宣伝のために出る。

特番だったり、ニュースやバラエティー番組のゲストだったりと様々だ。


「今のお笑いで有名な一発芸はねー」

「だからやらないって言ってるだろ」

「あ。それとも自分のオリジナル一発芸を作る感じ?」

「しゅう、弟はいつからこんなに人の話を聞かなくなったんだ」

「昔から」


話しをしながら次々とテーブルにたくさんの料理が並べられる。

どうやら今日は何も作らなくて済みそうだ。



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