裏生徒会部


生徒会室には四角い箱のようなものが隅に積まれている。

大きめの画用紙をざくざくと切り作業する央。

央の切ったものをのりで貼り付ける香月。

奏十と千尋はどうやらいないようだ。


「あっ!こんにちは、一ノ瀬さん」

「あれ?柊也なんだ。静音ちゃんは?」

「静音はいなかったから代わりに柊也を連れて来た。まぁ静音よりは役立たずだろうけどな」

「帰る」


部屋を出ようとすると、仁に襟を強く掴まれる。


「冗談だって。帰んなよ。ほら、やるぞ」


渡されたのは積まれていた箱のようなものとマジックペン。

よく見ると箱には付箋が付けられており、『 2-4 』と書かれている。


「その付箋に書いてるやつを箱に書いてくれ」


どうやらこの箱は修学旅行の班決めをする際に使うらしい。

箱の上面には丸く穴が空けられていた。

その中には四つ折りにされた紙が入っている。

紙には数字が書かれているようで、同じ数字の人で班になるようだ。

クラスによって人数が違う為、箱の中の紙の枚数も違う。

その為に各組分あるらしい。

この数を作ったとか大変だっただろうな。


「それ終わった後も仕事はたんまりあるからな」


にっこりと笑う仁。

ゆっくりやろう…。



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