裏生徒会部
「ただいまー。帰ろうぜ、もう20時前だし」
入ってきたのはたくさんの書類を持った奏十と千尋。
気づけばもう4時間程作業をしていた。
外もとっくに暗くなっている。
「お疲れ様。ちー、どうだった?」
「んー…まぁ今のところは順調かな。ていうかうちの学校どう思ってもおかしいよね色々」
生徒数だけでも凄く多く大変だが、イベントの数も多い。
生徒会は毎日が忙しそうだ。
こんなんでよく立候補しようと思うな。
「もう暗くなったし、ゆいはちゃんと千尋と央に送ってもらえよ。いいな?」
「えっ!?でも迷惑では…」
「何言ってんのゆいちゃん、迷惑なわけないじゃん。むしろ一緒に帰りたいぐらいだよ。ね、ちー」
「僕はどっちでもいい」
「またまたぁー♪」
千尋の頬をぐりぐりと指先で押す。
結構仲いいよな寒川兄弟は。
俺があれを咲也にやられたら殴る。
「柊也はどうする?俺と奏十は車で帰るけど。送ろうか?」
「いや、いい。寄るとこあるし歩きで」
「そうか。気をつけて帰れよ」
買い出しいかないと今日の晩飯がない。
俺は抜きでもいいけど、咲也がうるせぇからな。
親父は確か今日はホテルって行ってたし…2人分でいいか。
そう晩飯のメニューを考えながら下駄箱まで来ると、そこには白い封筒が置かれていた。
封筒には『 一ノ瀬 柊也 』と書かれている。
俺宛なのには間違えはないようだ。
「なんだこれ…」