裏生徒会部


私はひたすらリスト通りに書き、仁は私が書いたものをひたすら四つ折りにする作業。

それがやっと終わったかと思えば、次は作った紙を箱に入れていく作業だ。


「もう18時すぎてんのか。そろそろ央とゆいは帰ってくるだろうし今日はここまでだな」

「疲れた…」

「飲み物奢ってやるから職員室行こうぜ。千尋と奏十を呼びに」


生徒会室を出て、職員室近くの自販機で飲み物を買っているとちょうど悠くんと吉野くんに遭遇した。

二人とも部活終わりのようで、シャワーを浴びたのか少し髪が濡れている。


「あ、お疲れさまでーす」

「お疲れ様」「お疲れ様です」


急に声色が変わった仁に驚く。

そうか、吉野くんがいるからか。

やっぱり急に変えれる仁は凄いな。ある意味。


「あれ?柊也先輩はいないんですか?」

「あ!そういえば柊也に任せっきりだったんだ部活」


作業をしていたせいですっかり忘れていた。

まぁ寝てるか、帰ってるかだろうけど。


「俺ら部室寄ってみるんで、柊也先輩いるか見ときましょうか」

「いたら先に帰っていいって伝えてくれる?」

「了解です。じゃ行ってみますねー」

「ありがとう、悠くん。吉野くん」

「いいえ。行くぞ吉野ー」

「うん。失礼します!」


ぺこりと頭を下げ、悠くんの後を追う。

仲直りできて良かったなぁ、あの2人。

色々大変なことがあったけど。

それもいい思い出ということにしておこう。



< 489 / 739 >

この作品をシェア

pagetop