裏生徒会部



「…………」

「…………」


しんと静まりかえっている部室。

一歩も動かない私と男子生徒。

…とにかく話題、話題。

やっぱりまずは自己紹介だよね。

それをしなきゃ、何も始まらないし。


「私、浅井静音」

「…………」


男子生徒は黙ったまま、何も言わない。

ただ嫌そうにそっぽを向いている。

うっ…やりづらい。


「き、君の名前は?」

「…一ノ瀬 柊也(イチノセ シュウヤ)」

「柊也…そうなんだ」


一ノ瀬柊也。2年生か。

月桜学園はネクタイと上靴の色を見れば学年が分かるようになっている。

3年生が黄色、2年生が青色、1年生が赤色。

つまり、柊也は私と同じ青色。2年生ということ。


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