裏生徒会部
柊也は服装を整えると、私から離れて床に座った。
「あの…あの人は?」
「弟。隣に住んでる」
「弟!?って隣?」
「ここマンション。だから隣に住んでる」
「へぇ」
確かに、似てるといえば似てたかも。
「とりあえず、お前帰れ。俺はあいつの誤解を解いてくる」
私が目を覚ましてから結構時間が立っていて、今は11時頃。
こんな時間に知らない場所から1人で帰れと…?
送ってくれるとかいう良心は…あるわけないか。
「…なんだよ、その顔は」
「別に。柊也が最低な男とは思って…たけど」
「思ってたのかよ」
「はぁ…」っと柊也は溜め息を吐くと、椅子に掛けてあった上着を羽織った。
隣に行くだけなのに…寒がりなんですか。
「早く行くぞ」
行く?
あぁ、鍵を閉めるためにね。はいはい。