裏生徒会部
「うぅ…お腹いっぱい……」
どれも味も量も満足だし、見た目も凄く美味しそうで迷ったが、なんとか3つまで絞れた。
それにしても潤はなんであんなに食べるのに太っていないんだろうか…
不思議だ。あと羨ましい。
もうすぐ19時になるし、柊也も戻って来ているだろう。
「あ、静音先輩。お帰りなさーい」
部室にいたのは柊也ではなく、悠くん。
部活終わりなのか、制服ではなく練習着のままだ。
「どうしたの?悠くん」
「今日は吉野が用事あるみたいなんで、柊也先輩と帰ろうかなーと」
メールをしても返事がなく、柊也は悠くんよりも帰るのが早い為、着替えるより先に部室に来たようだ。
この様子だと柊也はまだ戻ってきてないみたい。
柚希ちゃんの監視とかなんとか言ってたし、空き教室の数を考えればまだ時間がかかりそうだ。
「柊也先輩は一緒じゃないんですか?」
「うん。仁と一緒に柚希ちゃんの罰の監視をするとかなんとかで…。まぁ戻ってくるとは思うよ」
「あー…じゃ待たせてもらいますね」
悠くんは苦笑いを浮かべる。
多分、なんとなくその罰というものが思い浮かんだのだろう。
悠くんは依頼者用のソファへと座り、私も向かい合うように座った。
「それにしても静音先輩は色んなことに巻き込まれますねー」
「あははは…そうだね…」
思い返せば色々と大変な事になるケースが多い気がする。