裏生徒会部


もう春なのに、夜は少し肌寒いくらいだった。


「お前の家、どこ?」

「東公園の目の前」

「あぁ。あのポツンとある家か」

「うん」


そうだね、ポツンと一軒あって目立ってるよね。


「つか、反対側か」

「え。そうなの?」

「こっちは月桜より西側だからな」


それからは会話ゼロで歩いて行った。

なにか喋ってくれないかな。


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