裏生徒会部


声が聞こえなくなったと思えば、すぐに茜のお母さんは戻ってきた。


「すまない、静音ちゃん。わざわざ来てもらって」

「いえ、大丈夫です。ははは…」

「おかーさーん。でっかいバックとかなんかないのかー?あ、静音。おはよー」

「おはよう、茜」


ザ・寝起きの服装と髪型でやって来た茜。


「でかいバックって何に使うんだい?」

「何って修学旅行に行く荷物入れる為」

「「え?」」


私と茜のお母さんは口を揃えて驚く。

聞き間違いなのだろうか…聞き間違いであって欲しい。


「茜…もしかして今から準備する…とかじゃないわよね?」

「ははは、静音ちゃん。流石のバカ娘もここまでバカなわけないだろう」

「ですよねー!あははは」

「今から準備するけど?」


しんっと静まる。

今からってあと数十分しかないのに…この子は……


「「あーかーねー!?」」

「えっえっ!?な、なんだよ!?」



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