裏生徒会部
修学旅行は不穏な予感!?
- 柊也side -
12月に入り、周りは少し浮かれ始めた。
理由はもうすぐ冬休みに入るから。
そしてその前に2年は修学旅行があるからだろう。
旅行先はどこになるのか、皆期待をして気になっているようだが…
俺はそんなことよりも他の事が気になっている。
『…きな人は静音先輩です』
『ほ、本当に…?』
『はい、勿論。本当ですよ。俺は静音先輩が好きです』
数日前、宮井が仁に罰として空き教室の掃除をさせられ、その監視を俺がやった。
それが終わり、部室へと戻った時にたまたま聞いた会話。
タイミング的にも入るのはまずいと思い、すぐにそのまま帰ったが…
どうも先のことが気になってしまう。
まさか悠もアイツのこと…
「……おい。おーい、柊也」
「ん?」
「次、柊也の番」
奏十に呼ばれ、振り向くと前の方を指差していた。
先程、旅行先が決まり、今はクラスで班決めが行われている。
そして次は俺が班を決めるくじを引く番だ。