裏生徒会部
くじを引き、席に戻る。
俺の次に引いた奏十は紙を見ながら、「えー…」と少し嫌そうな顔をしながら戻ってきた。
「柊也は何班だった?」
「俺はB」
「交代しねぇ?」
そう言い、奏十の見せてきた紙には★マークが書かれている。
確か★マークのやつは他のクラスと一緒になるんだったっけ。
「面倒だから嫌」
「ちぇっ」
暫くすると、全員引き終えたようで、班ごとに集まる。
どうやら奏十は図書室に行かないといけないらしい。
やっぱり代わらなくて良かった。
そう思い、自分の引いたB班のところへと行こうとしたが、すぐに後ろを向いた。
「奏十。やっぱ代わろうか」
「いやー俺、図書室行くわ。じゃーな柊也。頑張れよ」
そう先程とは裏腹に笑いながら教室を出て行く奏十。
俺が気変わりしたのも奏十が笑っていたのも、B班の面子を見たからである。
「一ノ瀬はどの班や?はよ座らへんと怒られるで?」
「中西、かわ…」
途中まで言ったが、やっぱりやめた。
中西の隣で俺を睨むように座っている奴がいたからだ。
Bの面子も面倒だが、月森も同じくらい面倒だ。
しょうがない…引いたのは俺だし、おとなしくB班のところに行くか。