裏生徒会部


岸本と津野の後をついて行くと、いかにも不良という感じの輩達がいた。

ここが嵐の行ってた溜まり場か。

前に矢口達がいた場所に似たような廃墟みたいだ。

奥へと進むと、2人ソファに座っているのが見える。


「えー。じゃ、ゆっきー班長になったの?」

「そう。まじめんどくさい。しかも、あの3人はまぁもう慣れてるからいいにしろ、1人男子がいてさー」

「うんうん」

「あんまり関わったことないし、それになんか絡みづらいから更に面倒」

「折角の修学旅行なのにねぇ…ん?あ、蓮達来たみたい」


1人はソファから立ち上がり、此方へと駆け寄ってくる


「ちょっと蓮、遅いよ!?」

「しょうがねぇだろ。海人が遅かったんだから」

「まーた海人のせいにして…えっ!?もしかして柊也くん!?」


俺と目が合うと、驚いた表情を見せた。

そうか、吉野の双子の姉だ。

同じ学校ではなかったが、中学の時、吉野の家に行くとたまにいて一緒に遊んだっけな。


「なんでこんなところに?てか蓮達と一緒にいるの?」

「咲、いっちーと知り合いか?」

「うん。まさの先輩。たまに家に来た時遊んでた」

「あーなるほど。お前の弟だっけか。いっちーは嵐とペアみたいだぞ。咲は?」

「あたしはゆっきーと…ってあれ?ゆっきー?」


先程まで、ソファに座っていたもう1人が急にいなくなっている。



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