裏生徒会部


星野はいじめられていたことがトラウマとなり、それからは周りに合わせ…

出来るだけ目立たないように大人しく過ごすようになったらしい。


「あたしはどんなゆっきーでも好きだよ。でもね、ゆっきー自身はきっと前みたいに明るくて元気な…そんな自分が好きだと思うんだ」


最近、周りに合わせ過ぎてか、いいようにコキを使われ…

ストレスが溜まっているのか、よく咲に愚痴をこぼすようだ。

確かに…俺はその現場を今日見た。

多分、班長もやりたいとは思っていなかっただろうが、あの3人に言われ大人しく引き受けたんだろうな。


「それでね、柊也くんにお願いしたいんだけど…修学旅行の間だけでもいいからゆっきーの味方になって欲しいんだ。
ほんとはあたしが傍にいてあげたいんだけど…」


咲は学校も違うし、学年も違う。

手を合わせ、「お願いっ!」と軽く頭を下げ何度も言う。

正直、面倒な事には巻き込まれたくないし関わりたくもないが…


「……はぁ。わかった」

「ほんとっ!?ありがとう柊也くん!!」

「抱きつくな」


あー…なんで断れないかな、俺。



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