裏生徒会部
放課後になると咲から電話が鳴った。
今日の計画決めの時のことを話すと、咲は予想外の返事をした。
『もっとその余計な事をして』
「は?」
『やっぱり柊也くんが味方になってくれて良かったなぁ。安心安心♪』
「あのな、咲。人の話を聞いてたか?星野自身が望んでないのに手助けしたって無駄だろ。逆効果」
『いいや。無駄じゃない!効果抜群!もっともっとゆっきーが言う余計な事をしてね!』
余計な事をするなと星野に言われたのに、星野を助けたいと言った奴がもっとやれって…
咲の考えていることがわからない。
『あのね、柊也くんと悠に出会って、いじめられっ子だったまさがあんなに変わったんだよ。
だからね、柊也くんがゆっきーの味方になってくれたら、きっとゆっきーも変われると思うんだ』
吉野は初めて会った時は凄くおどおどしてたし、今より泣き虫だったな。
そう考えると、今は結構変わったのかもしれない。
だけどそれは俺のおかげ、ではなく悠と吉野自身のおかげだと思うんだが…
『じゃ、柊也くんよろしくねー!』
「おい…」
切られた。
よろしくね、って…完全に俺任せなのか。