裏生徒会部


しばらく歩き、辺りを見渡す。


「んんー…?」


旅館まで行く時はお姉さんとずっと話していた為、どの道を通って来たのかいまいち覚えていなかった。

なんとなくこっちかな、なんて適当に歩いていたらこの様だ。

いつの間にかよくわからない路地にいる。

恐らく私は迷子になってしまった。

携帯はないし…お寺に戻るか、自分達の宿泊先に戻るか、だよね。

旅館を出る時にお兄さんが「送ろうか?」と言ってくれたのに断ってしまった。

送ってもらうべきだったなぁ…。

とりあえず地図が載っている看板を探さなくちゃ。


「あっ!」


路地を抜けると、小さな公園へと辿り着いた。

公園なら近くに周辺の地図がありそうだ。



< 631 / 739 >

この作品をシェア

pagetop