裏生徒会部
しばらく歩き、辺りを見渡す。
「んんー…?」
旅館まで行く時はお姉さんとずっと話していた為、どの道を通って来たのかいまいち覚えていなかった。
なんとなくこっちかな、なんて適当に歩いていたらこの様だ。
いつの間にかよくわからない路地にいる。
恐らく私は迷子になってしまった。
携帯はないし…お寺に戻るか、自分達の宿泊先に戻るか、だよね。
旅館を出る時にお兄さんが「送ろうか?」と言ってくれたのに断ってしまった。
送ってもらうべきだったなぁ…。
とりあえず地図が載っている看板を探さなくちゃ。
「あっ!」
路地を抜けると、小さな公園へと辿り着いた。
公園なら近くに周辺の地図がありそうだ。