裏生徒会部
吉川は顔を上げ、星野を見た。
どうやら泣いていたようだ。
『ひっ…酷いよゆっきー……。えみが柊也くんのこと気になってるの知ってたくせにっ…!』
『だからち』
『信じてたのにっ!友達なのにっ!』
星野の言葉を遮り、吉川が声を出す。
その言葉を聞いた瞬間、星野はぎゅっとスカートを握り締めた。
『……さい』
『何?何か言うならはっきり言っ』
『うるさい!何が信じてたよ!何が友達よ!』
急に大きな声でそう言った星野に3人は口を開き、唖然としている。
『何度言ってもあたしの言葉は信じないくせにっ…友達だなんて思ったこともないくせに!!』
『ゆ、ゆっきー?』
『こういう時だけ信じてたとか友達だとか言ってんじゃないわよ!!』
『ど、どうしたの急に!?』
『ちょっと!?』
星野は勢いよく走り去って行く。
3人は立ち尽くしたままだ。
仁と央も気になるところだが、今はそんな場合じゃなさそうだ。
俺はすぐに星野を追いかけた。