裏生徒会部
やり残したこと
- 静音side -
2日目の夜。
あの後、迎えに来た仁と央と奏十からきつーく私と一くんはお説教を受けた。
結局、良い言い訳も思いつかず、正直に迷子になった理由を話すと、呆れられてしまった。
ご飯とお風呂を済ませ、1組の女子部屋へ帰ろうとしていると、曲がり角から顔を覗かせ、辺りを見回している仁を見つけた。
一体何をしているんだろう。仁は。
私と目が合うと、手招きをしてくる。
不思議に思ったまま、仁の所へと行くと、手首を掴まれた。
「えっちょ、ちょっと仁?」
「しーっ。見つかるだろ。とりあえず黙ってついて来い」
そう言って、どこかへと連れて行かれる。
見つかるって何に見つかるんだろう…。
大人しくついて行くと「立ち入り禁止」と紙の貼られた部屋のドアを開け、その部屋へと入らされた。
「…はぁ。無事着いた」
「仁、今立ち入り禁止って書かれてたんだけど…?」
「あー。あれ書いたの俺だから大丈夫」
座布団の上に座り、机に頬杖をつくと、自分の目の前を指さす。
つまり、座れと。