裏生徒会部

そうか…私、そんなに顔に出やすいのか……

いや、でも顔に出やすいからって柊也が好きだなんて普通わかる？

やっぱり仁ってエスパーか何か？


「仁ってエスパーなの？」

「は？」

「だって顔に出やすい…とはいえ、柊也が好きだなんてどうやってわかるの？」

「お前見てたらわかるよ。つーか、俺からすればやっと、って感じなんだけど」

「やっと…？」


仁は薄々、私が柊也のことを好きだと気づいていたらしい。

一番確信した時は、私が仁からの依頼を達成できない、と言いに行った日だ。

半年以内、という約束だったけど、柊也の女嫌いは治ってなくて…

柊也が裏生徒会部にいる理由がなくなり、私に「柊也にいて欲しいのか？」と質問をした時。

私自身は無意識で気づいてなかったけど、その時の私の表情で察したようだ。


「あの時、「柊也にいて欲しい。いなくなったら私、寂しい」って顔してたお前」

「えぇっ……てかそれ私の物真似…？」

「だから、鏡でも見ろって言ってやったろ？」

「た、確かに…」


あの時は意味が全くわからなかっけど、そういう事だったんだ。

つまり、私はあの頃から柊也のことを好きになってたってこと？

それを自分自身じゃなくて、先に仁に気付かれてたってこと？