裏生徒会部
修学旅行が終わり、12月中旬。
冬休みまで残り1週間だ。
修学旅行3日目、そして4日目はどっと疲れた。
仁にはからかわれ…
央には何があったのかと追求され…
一くんの誤解を解くのは大変だったし。
唯一の救いといえば、奏十は何も触れずに見守るだけだったこと。
まぁ、助けて欲しかった気持ちはあるけど。
「せんぱーい!!寂しかったですー!!」
「わっ!?」
部室を開けようとした瞬間、柚希ちゃんに抱きつかれる。
土日を挟んだため、会うのは6日ぶりだ。
「柚希ちゃん、私が修学旅行の間、部活ありがとね」
「いえいえ!2年生がいなかったからなのか、そんなに人も来ませんでしたし、大丈夫でしたよ!」
「あ、そうだ。お土産のお菓子買ってきたよ。お茶淹れるから食べる?」
「先輩が私のためにお土産を!?そ、そんなの勿体なくて食べれません!!保存しましょう!!」
「よし。今すぐ食べようか」
部室へと入り、鞄からお土産として買ったお菓子を取り出す。
机の上に置き、次はお茶の準備。