裏生徒会部
Mission★2
打倒、生徒会!?
- 静音side -
「よしっ!やるわよ!」
笹島さんの一件は無事に解決できた。
今じゃ、前よりもラブラブになっているし…。
そして5月上旬になり、体育祭が近づいてきた。
月桜の体育祭の目玉といえば、なんといっても部活対抗リレー。
今年は生徒会も出場するらしく、生徒会に勝てば、
『きける範囲のお願いであればなんでもきく』
…というルールができた為、どの部活も張り切っていた。
勿論、私達、裏生徒会部も。
「何をそんなに張り切ってんだよ」
「だって生徒会に勝てばなんでもお願いをきいてくれるのよ!?こんな好チャンス滅多にないわ♪」
「どうでもいいだろ。別に」
「よくないっ!!」
相変わらずノリの悪い柊也。
部活対抗リレーは、メンバーは5人いないといけない。
裏生徒会部は2人だから、5人分を2人で走ろうと思っていた。
それなのにこんなにやる気がないままでは困る。
「私が3人分走ってあげるから、2人分はちゃんと走ってよね」
「嫌だ。だりぃ…」
「何が嫌よ。部長のお願いは聞くもんでしょ」
「だったら部活やめる」
「なっ…えー……考えて…?」
「…考えた。やめる」
「ちょっ!!本当、ごめんっ!!やめないでっマジで!!」
いやいや、なんで私が謝ってるんだろう。