裏生徒会部
しばらくすると、また顔を上げる。
私と目を合わせると、悲しげに笑った。
「わかりました。お返事をくれてありがとうございます」
「ううん。遅くなってごめんね」
「いえ。……やっぱり、女の子同士なんて変だし、気持ち悪い…ですよね」
「そんなことない。人を好きになるのに男女なんて関係ない。私は柚希ちゃんに好きになってもらって良かったし、嬉しかったよ」
「先輩……」
「ただ、私が他に好きな人が出来ただけ。だから、柚希ちゃんのこと変だとか気持ち悪いだなんて思わないよ」
柚希ちゃんは目に溢れだしそうなくらい涙を溜め、先程見せたのとは違う笑顔を見せた。
そして立ち上がり、私に抱きつく。
すると、わんわんと声を出して泣き始めた。
「やっぱり先輩大好きですぅぅぅ」
「うん、私も好きだよ。恋愛感情ではないけど、柚希ちゃんのこと好き」
「うううっ…先輩に好きって言われるなんてご褒美です……っ!!」
「ご、ご褒美…」
「ちくしょううぅ……誰ですか!先輩を射止めたのはっ!ずるいですっ…怨んでやりますっ…!!」
柚希ちゃんは更に腕の力を強めた。
これは教えられない。
柊也が危ない気がする。
「な…内緒!」
「えーっ!?」