裏生徒会部


そういえば、柊也は1人だ。

私の予想していた咲也くん達の姿は見当たらない。


「咲也くんとかはいないの?」

「俺1人だけど。呼んだ方が良かったか?」

「そ、そんなことないよ」

「…そう」


素っ気ない返事だが、柊也は少し笑顔を見せる。

……ん?今、柊也が笑った?

目を擦り、また柊也の顔を見るが、いつものように無表情だ。


「何?」

「ううん。なんでもない」


柊也が笑ったように見えたって…

私、デートみたいだからって浮かれすぎじゃない?

平常心…平常心……。

境内に入ると、出店などもあり、賑わっていた。

凄い人の数。


「今並べば年越す前にはお参り出来そうだな」

「うん。そうだね」

「その前になんか出店で買いたいもんとかある?」

「んー…夜ご飯は食べたし……ないかも」

「じゃ、並ぶか」


おそらくお参りをするために並んでいるであろう列の後ろへと行く。

周りは家族、というより友達同士やカップルが多いようだ。

私と柊也は……未だに関係がよくわからない。

友達…でいいのかな?

それともやっぱり部活仲間?


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