裏生徒会部


柊也を説得していると、コンコンっとドアのノック音が聞こえた。

依頼の人かな?


「どうぞー」

「どうもー」

「げっ…」


やって来たのは依頼者ではなく、生徒会副会長の央だった。

仁の次に強敵だ。

なんていうか…色んな意味で凄く面倒くさい性格。


「何ーその顔。失礼だなー」

「なんの用よ」

「仁からの伝言ってとこかな」

「仁から…?」


どうせ厄介事が始まりそうな伝言なんだろうな。

…はぁ。


「今度の体育祭でさ、部活対抗リレーのルールあるじゃん?」

「生徒会に勝てば…のやつ?」

「いや、人数の。それね、静音ちゃん達の部活2人しかいないでしょ?」

「うん」


まさか出場禁止とか言うんじゃないよね…?

嫌よ、そんなの。

断固拒否しよう。


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