裏生徒会部
そんなこんなで、中々告白の返事…
というより、自分から柊也に告白が出来ないままでいた。
今思うと、柊也と会うのなんて大体部活をしている放課後だけだしなぁ…。
クラス違うし…教室は同じ階ではあるけど、廊下で会うことなんて滅多にない。
あの時返事をするタイミングさえあればなぁ…
「はぁ……」
「静音せーんぱい」
私が考え事をしている間に、いつの間にか部室に入ってきていた悠くん。
今年に入って会うのは初めてだ。
まぁメールで新年の挨拶はしたけど。
「改めて明けましておめでとう、悠くん」
「全然おめでとう感ない感じでしたけど。深い溜め息なんてついて」
「う、うん…ちょっとね」
「悩み事なら俺が相談に乗りましょうか?俺もここの部員ですし」
「それじゃ……ん?待って。今悠くんなんて?」
「じゃーん」
悠くんが私の目の前に出した紙は入部届。
しかも、申請済みで承認のはんこも押されている。
「新年早々出してきて、さっき申請承諾されたんですよー」
「え!?ど、どうして!?」
「俺の大事な先輩が2人もいる部活ですからねー…っていうのは建前で、俺も静音先輩みたいに人助けしたくなったからです」
「ゆ、悠くん…」
「え。静音先輩、感動してます?」
だって、私みたいに人助けしたい、なんて言ってくれるんだもん。
嬉しいに決まっている。
新年早々なんというサプライズ…。