裏生徒会部


屋上へと続くドアを開ける。

季節は1月だ。

めちゃくちゃ寒い。


「さっむ…」

「上着着てくるべきだったね…」


屋上を隅から隅まで見渡してみるが、誰1人いる様子はない。

流石にこの寒さで屋上に来てるわけないか。

ということは、もう伊織くんは帰ってるのかな。

嵐ちゃんに限っては速攻帰るか休んでそうだし…。


「いないね、伊織くん。帰っちゃったかな」

「ですねー。明日の昼休みにもう1度、7組に行きます?」

「それがいいかも」

「よし、じゃあ、生徒会室に行きましょう」


すぐに中へと戻る悠くん。

どうやら物凄く、謎の軽音部員の男の子のことが気になっているようだ。

足早に行く悠くんの後を追って、生徒会室へと向かった。


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