裏生徒会部
「央、さっき映ってた軽音部の右手前の男の子、知ってる?」
「さぁねー。俺は知らないよー」
「その反応は…知ってますね?」
「仮に知ってたとして俺がただで教えると思う?2人とも」
「「思いません」」
央が知っていたとしても、教えてもらうにはそれなりの代価が必要…だよね。
気になるけど、自分の身を削ってまでもはちょっと…。
「じゃ、2人とも用がないなら帰った帰ったー」
「わぁっ!?ちょっと央先輩ー!」
そう私と悠くんをドアへと押し出す。
「ま、待って央!一つお願いがあるんだけど…」
「え?何?」
「その…」
央の耳元に口を近づけ、周りに聞こえないように耳打ち。
「凌久くん達の…アイドルの子達のライブの映像もらえたりできないかな?」
「えー?なんで?」
「さ、最後の方だけでもいいから…」
央は首を傾げながら、凌久くん達のライブ映像の最後付近を流す。
その画面に映った人物を見て、ニヤニヤとした顔を浮かべた。