裏生徒会部
王子のお悩み
- 柊也side -
冬休みが終わり、3日が経った。
修学旅行が終わってからというもの、星野はあの3人と和解した上で、つるむのを辞めたようだ。
そして今は、眼鏡を外し、ありのままの星野でいる。
「ホームルーム長かったね」
「そうだな」
5組の宿題の提出率があまりにも悪かったようで、長々とHRが行われた。
提出してない奴だけを残してやって欲しかったんだが。
「それじゃ、一ノ瀬くん。また明日!」
「じゃあな」
よく笑うようになったし、楽しそうにしていて良かった。
……良かった、か。
星野も随分と変わったが、俺も随分と変わってしまったものだ。
あいつと出会わなかったらこんな感情を抱くことはなかっただろう。
「ん?」
携帯にメールが来ているのに気づき、メールを開く。
静音からのメールで、どうやら悠と依頼に行くから留守番を頼んだ、と。
冬休みに会った時、「俺も入ろっかなー」と呟いていたが、本当に入部したのか悠。
とりあえず、部室に行くか。