裏生徒会部
「どうにかアドバイス…とかきっかけとか作ってもらえたりしないかな?」
「きっかけ…ですか。いっちー先輩何かあります?」
「俺?俺に聞かれてもな…」
こういう相談事はいつも静音がやってるし…
特に何も思いつかない。
「うーん……。あっ!そうです!」
「何か思いついたのか?」
「折角なので、そのお相手の好きなタイプに近づけて告白してしまいましょう!」
「えっ!?こ、告白!?」
「お相手の方と仲直りするために頑張って可愛くなって…ってめちゃくちゃ素敵じゃないですか!その行為自体が可愛いですよ!」
「で、でも…私がそんな可愛くなんてなれると思う?」
「勿論です!まず素材が完璧なのであとはちょちょーいとすれば王子くんはあっという間に詩織ちゃんです!」
ちょちょーいってなんだ、宮井…。
立ち上がり、王子野の手をがっちりと握る。
「私もここの部員ですからね!お手伝いします。安心してください!」
「う、うん。ありがとう…」
宮井に気圧され、苦笑いを返す王子野。
宮井は手を離し、鞄からメモ紙とペンを取り出すと何やら書き始めた。